注文住宅と頭金は必要?健全な住宅ローン計画のための重要性とメリットを解説!

公開日:2024/02/15  最終更新日:2023/09/06

注文住宅を購入する人は、頭金の役割、メリット、目安などを知っておきましょう。何となく頭金の値段を決定するのではなく、月々の返済額や支払総額などをシミュレーションすることが大切です。住宅は購入して終わりではありません。メンテナンス費用なども負担することになるので、そのあたりも考慮しておきましょう。

頭金の役割とメリットの解説

商品代金の一部を先払いすることで、支払総額を抑えられるメリットがあります。現在は頭金0円でも住宅を購入できますが、支払総額が大きくなるので負担が増すことになります。

頭金とは

代金の一部を先払いして、住宅ローンの総額から差し引くことを目的として使用するお金のことです。頭金を支払うことで、支払総額を少なくできます。頭金0円で注文住宅を購入するよりもお得になるのがメリットです。同じ物件価格の注文住宅でも支払総額が異なります。

頭金0円でも注文住宅を購入できる

かつては頭金0円で注文住宅を購入できませんでした。しかし現在では購入可能です。預貯金が不足していて、ある程度まとまったお金を用意するのが難しい人でも購入できるようになります。しかし、支払総額が多くなる、月々の返済額が大きくなるなどのデメリットもあります。

頭金0円の注意点

初期費用をかけずに注文住宅を購入できます。しかし、それにはいくつかの注意点があるので知っておきましょう。まず、借入金が増えるので利息の負担が増えます

次に、住宅を購入するときに必要な諸費用は現金で支払うときがあります。そのため、まったく初期費用をかけずに注文住宅を購入するのは難しくなります。

たとえば、3,000万円の注文住宅を購入するときに必要な諸費用の目安は90~180万円です。内訳として、不動産業者に支払う仲介手数料、登記費用、手付金などとなっています。そして、諸費用ローンもありますが、借入金利が高くなります。

頭金の目安と計画の立て方

注文住宅を購入する人は、建売住宅を購入する人よりも頭金の割合が高くなっています。

住宅のタイプ別にみる頭金の目安

一般的に支払われている頭金について知っておきましょう。まず、注文住宅を購入するときの頭金の平均額は596万6,000円です。住宅購入費用に対する頭金の割合は16.7%を占めています。

次に、土地付注文住宅を購入するときの頭金の平均額は412万3,000円です。住宅購入費用に対する頭金の割合は9.3%を占めています。

そして、建売住宅を購入するときの頭金の平均額は270万円です。住宅購入費用に対する頭金の割合は7.5%を占めています。注文住宅を購入するときは、頭金の割合が高いことが分かります。

計画の立て方

頭金0円でも住宅の購入は可能ですが、注文住宅を購入するときは諸費用が発生します。諸費用を支払うときは支払い期限が設定されているので、支払いを滞らせてはいけません。そのため、ある程度まとまったお金は用意しておきましょう。そのために、日々の生活を送りながらお金をどのように貯めていくのか考えておく必要があります。

自分で考えても分からないときは、ライフプランセミナーに参加する、ファイナンシャルプランナーに相談する、不動産業者に相談するなどして早めに対策を講じておきましょう。

頭金を活用して住宅ローンの返済負担を軽減する方法

月々の返済額が抑えられるので、そのぶん教育費、生活費、老後のための貯蓄にお金を運用できます。頭金をいくら準備すればよいのか分からない人は、シミュレーションしてみましょう。

頭金別に見るローンシミュレーション

物件価格3,000万円、世帯年収400万円、金利1%、借入期間35年と設定したときに、金額別にローンシミュレーションしてみましょう。

頭金0円の場合…月々の返済額が8万4,686円になります。ローン返済総額は3,556万7,998円です。

頭金100万円の場合…月々の返済額が8万1,863円になります。ローン返済総額は3,438万2,398円です。

頭金200万円の場合…月々の返済額が7万9,040円になります。ローン返済総額は3,319万6,798円です。

頭金300万円の場合…月々の返済額が7万6,217円になります。ローン返済総額は3,201万1,198円です。

頭金400万円の場合…月々の返済額が7万3,394円になります。ローン返済総額は3,082万5,598円です。

頭金を活用すると支払総額が少なくなる

頭金を用意できると、金利の支払額が少なくて済みます。注文住宅を購入するときに、まとまったお金を支払うことになりますが、支払総額が少なくなるので、できる限り準備するとよいでしょう。

また、住宅ローンだけではなく、長く生活を送っていると、住宅のメンテナンス費用が発生します。外壁塗装やリフォームでは、数万円以上の出費が避けられないので、住宅のメンテナンスも考慮してお金を用意しましょう。

まとめ

注文住宅を購入した後に、生活がひっ迫することが無いように資金計画を立てましょう。生活費、教育費、老後のための貯蓄額などもシミュレーションしておきます。月々の返済に追われる生活ではなく、資金計画通りに余裕を持って生活を送れるようにしてください。

頭金は支払総額を少なくできるので、できる限り用意しましょう。分からないことがあれば不動産業者やファイナンシャルプランナーなどに相談するとよいでしょう。

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